こんにちは。
市川市で外壁屋根塗装、外装メンテナンスを中心に工事を行っています、
リフォーム会社の 誠髙ペイント株式会社 代表の高木です。
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今回は昨今外壁で使用されることが多くなっている難付着サイディングの塗装について書いていきます。
難付着サイディングボードとは?
難付着サイディングボードの定義
難付着サイディングボードとは、特殊なコーティングや技術が施された外壁材で、塗料や汚れが付着しづらい特性を持っています。
難付着サイディングは、ニチハ株式会社の「プラチナコート」やケイミュー株式会社の「光セラ」などの光触媒サイディングが代表的です。その他、セキスイハウス、トータテ、パナホームなどの大手ハウスメーカーも高耐久サイディングを採用することがあります。
一般的なサイディングボードと同様に工場で製造される外壁材ですが、光触媒コーティングや無機系ハイブリッド塗料などが表面加工に使用されることで、自己洗浄性に優れ、長期間美観を保つことが可能です。一方で塗装やメンテナンスが必要な機会には、通常の外壁材とは異なる対応が求められます。
主な特徴と一般的な外壁材との違い
一般的な外壁材には、セメント系、金属系、木質系などがあります。それぞれに耐久性やデザイン性の特徴が異なりますが、難付着サイディングボードはこれらの材料に特殊なコーティングを施すことで、汚れが付きにくいという特徴を持ちます。また、通常の外壁材が時間の経過とともに塗膜が劣化して汚れが目立つのに対し、難付着サイディングでは経年による汚れの付着が軽減される点が大きな違いです。しかしその分、塗料を塗布する際には、その難付着性が障害となり、適切に対処しないと塗膜剥離のリスクが高まります。
塗装が難しい理由
難付着サイディングボードが塗装において難しいとされる理由は、その特性にあります。光触媒や無機系コーティングによる表面の滑らかさが、塗料の付着を妨げるため、一般的な塗装方法では塗膜が十分に密着しないケースが多いのです。この結果、塗装後に塗膜が剥がれるトラブルが発生しやすくなります。そのため、塗装を成功させるには、専用の下塗り材の選定と、下地処理の徹底が欠かせません。適切な下塗り選定と施工ができない場合には、早期剥離や外壁自体の劣化につながる可能性があります。
難付着サイディングの塗装を行うリスクと失敗事例
一般的な塗装ではどうなる?
難付着サイディングボードは、その名の通り塗料が付着しにくい特性を持っています。このため、適切な対策を講じずに一般的な外壁塗装を施すと、塗料が外壁にしっかりと接着せず剥離しやすくなるリスクがあります。特に、市販品や汎用的な下塗り材を使用すると、施工後数ヶ月で塗膜が浮いたり剥がれたりするケースが少なくありません。
よくある失敗例とその影響
難付着サイディングに適切な下地処理や専用の下塗り材を使わない場合、よくある失敗に塗膜剥離があります。特に、表面のコーティングが十分に処理されない状態で塗装を行うと、塗膜が完全に密着せず、雨風や紫外線によって短期間で劣化します。このような失敗が起きた場合、再び施工をやり直すこととなり、結果的に時間やコストが余計にかかってしまうことがあります。また、一度塗膜が剥がれると、防水性能が損なわれるため、建物全体の耐久性にも悪影響を及ぼします。
放置した場合の外壁の劣化リスク
塗装が不適切なまま放置された場合、外壁の劣化が急速に進行します。塗膜の剥離やひび割れが発生すると、雨水が内部に侵入しやすくなり、外壁材そのものの性能が低下します。特に、セメント系や木質系サイディングのように水分に弱い外壁材では、カビや腐食、変形が生じる可能性が高まります。最悪の場合、全面的な外壁リフォームが必要になることもあり、建物全体の寿命が短くなることにつながります。そのため、難付着サイディング特有の問題を放置せず、早急に適切な外壁塗装を行うことが重要です。
成功するための対策:適切な下塗り材の選定
下塗り材が重要な理由
難付着サイディングにおける外壁塗装では、下塗り材が塗装の成否を大きく左右します。その理由は、難付着性の外壁材が通常の塗料をはじきやすい性質を持っており、塗膜が定着しにくくなっているためです。適切な下塗り材を使用することで、塗料の密着性を高め、結果的に耐久性を向上させることができます。外壁塗装を長期間保つためには、下塗り材選定に十分な注意を払う必要があります。
難付着サイディング専用の下塗り材とは?
難付着サイディング専用の下塗り材は、外壁材表面の特殊コーティングに対応するために設計されたものです。これには、例えばファインパーフェクトシーラーや特殊プライマーが含まれます。ファインパーフェクトシーラーは高い密着性を持ち、難付着性表面にも適応できる優れた製品です。また、これらの専用下塗り材は、塗膜剥離を防ぎ、適切な塗布環境を整えるために使用されます。その結果、中塗りや上塗りがしっかりと定着できるようになります。
選定時のチェックポイント
難付着サイディングに対応する下塗り材を選定する際には、いくつかの重要なチェックポイントがあります。まず、外壁材の種類や塗料との相性を確認してください。難付着性のサイディングボードには専用の下塗り材が必要となるため、使用する下塗り材が製品仕様書や施工マニュアルに準拠していることを確認しましょう。次に、耐久性や防水性、密着性が十分であるかを評価することが重要です。そして、選定前に密着テストを行い、外壁表面での使用の効果を事前に確認することが推奨されます。また、施工経験や知識を持った専門業者に相談し、下塗り材に関する専門的なアドバイスを得ることも有効です。
工事のプロセスと注意点
塗装前に行うべき表面の下準備
難付着サイディングの外壁塗装では、塗装前の表面下準備が仕上がりの品質を大きく左右します。まず、高圧洗浄で表面の汚れやほこり、既存の劣化した塗膜などをしっかりと取り除きます。高圧洗浄には最大で15Mpaほどの水圧が使用されることが一般的であり、この工程を怠ると塗料がしっかり密着しない原因となります。
また、難付着性サイディングはその特性上、塗料が付着しにくいため、洗浄後の下地調整が重要です。表面の凹凸や目地の状態を確認し、必要に応じて補修を行います。この準備作業を丁寧に行うことで、塗装の耐久性が高まり、期待通りの仕上がりを実現できます。
塗装工程と各プロセスのポイント
塗装工程は一般的に「下塗り→中塗り→上塗り」の3ステップで行われますが、難付着サイディングでは適切な下塗りが特に重要です。専用の下塗り材を選定し、塗布することで、表面と塗料の密着性を高めます。この工程を軽視すると、早期に塗膜が剥がれるリスクが高まります。
中塗りと上塗りには、高耐久性を持つ無機塗料やフッ素塗料などの使用が推奨されます。このような塗料は耐久性や防汚性能に優れており、難付着サイディングに適しています。また、それぞれの塗り重ねでは塗料の完全乾燥を待つことがポイントです。この乾燥時間を守らないと塗膜の層間剥離が発生する可能性があるため、注意が必要です。
確認すべき施工後のチェックポイント
塗装工事完了後には、施工品質を確認するチェックが欠かせません。まず、塗膜が均一に形成されているかを目視で確認します。また、隠れた部分の塗り残しやムラがないか入念に調べましょう。
さらに、数日から数週間経過後に剥がれや膨れが発生していないかもチェックしておくことで、施工の問題を早期に発見できます。これらの確認を行うことで、難付着サイディング外壁塗装の品質と耐久性を確保し、建物全体の保護性能を高めることができます。
信頼できる塗装業者の選び方
専門的な知識を持つ業者の見分け方
難付着サイディングの外壁塗装は、一般的な外壁材とは異なり、特殊な技術や知識を要します。そのため、信頼できる業者を選ぶ際には、特に「難付着性の外壁に関する専門知識」を持っているかを確認する必要があります。例えば、業者が下塗り材の選定に詳しいかや、施工実績があるかを尋ねてみてください。また、光触媒コーティングや無機系塗料などの取り扱いについてしっかり説明できる業者であれば信頼性は高いといえます。
見積もりで確認すべきポイント
施工内容と費用に納得するためには、見積もりの内容をしっかり確認することが大切です。特に注意すべき点は、「下塗り材の種類が適切か」という点です。一般的な塗料での対応ではなく、難付着サイディング専用の下塗り材(例えばファインパーフェクトシーラーなど)を使用する予定が明記されているかチェックしましょう。また、見積もりに記載されている工程数や塗装回数(通常下塗り→中塗り→上塗りの3工程)が十分かどうかも確認してください。明確に説明できない場合や、不明瞭な項目が多い場合は別の業者に依頼することを検討しましょう。
外壁の劣化症状、外壁材は1件1件違いがあり、物件ごとに必要なメンテナンス方法が異なります。
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