外壁のひび割れ、そのまま放置は危険?原因と早めに行いたい補修対策

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市川市で外壁屋根塗装、外装メンテナンスを中心に工事を行っています、

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今回は外壁のひび割れについて書いていきます。

外壁のひび割れとは?まず知っておきたい基礎知識

 外壁のひび割れ(クラック)は、外壁や建物の基礎部分に発生する亀裂や線状の損傷を指します。ひび割れには種類や症状があり、それぞれ放置することで建物に与える影響が異なります。適切なクラック補修や下地処理が施されていない場合、建物全体の耐久性が損なわれてしまう可能性があります。まずは、外壁に発生するクラックについての基礎知識を押さえましょう。

外壁のひび割れの種類と症状

 外壁のひび割れには、主に以下のような種類があります。それぞれ原因や補修の必要性が異なるため、正しく理解して対応することが重要です。

  1. ヘアークラック
幅0.2mm以下の微細なひび割れで、表面の塗膜などに見られることが多いです。建物への深刻な悪影響は少ないものの、放置すると水分が侵入し、外壁塗装の劣化を加速させる原因になるため、早めの対応が推奨されます。

  2. 構造クラック
幅0.3mm以上、深さ4~5mm以上のひび割れで、建物の構造そのものに影響を及ぼす可能性があります。これらは早急な補修を行う必要があり、専門業者へ相談するのが一般的です。

  3. 乾燥クラック
湿式工法で施工された外壁に起こりやすい、表層部分のひび割れです。乾燥によって外壁の表面に発生し、見た目に影響を与えることがあります。

  4. 縁切れクラック
塗装後の塗膜やコーキング部分で見られるひび割れで、特に塗装の継ぎ目部分などに発生します。

  5. 開口クラック
窓やドアなどの開口部周辺に現れるクラックで、ここから雨水が侵入すると雨漏りが起きる可能性があります。

ひび割れを放置すると起こるリスク

 外壁のひび割れを放置することには多くのリスクが伴います。一見すると小さなクラックでも、放置することで広がり、やがて大きな被害につながる場合があります。

 特に、雨水や湿気がひび割れから侵入すると、以下の問題が発生する恐れがあります:

  • 建物内部の腐食やカビの発生

  • 断熱材や木材部分へのダメージ

  • 外壁の剥離や劣化の加速

  • 最終的には建物の耐久性低下

 構造クラックのように、建物自体の安全性に関わるケースでは、早期に補修を行わなければ耐震性の低下や家屋全体への影響が懸念されます。

外壁のひび割れを早期発見する方法

 外壁のひび割れを早期に発見するためには、定期的な点検が欠かせません。特に以下のようなポイントを確認することで、小さなクラックでも見逃すことなく発見することが可能です。

  • 窓やドアなどの開口部周辺にひび割れがないか確認する。

  • 壁の継ぎ目や塗膜部分に、縁切れクラックが発生していないかチェックする。

  • 外壁全体を目視で見渡し、ヘアークラックや乾燥クラックのような微細なひび割れを見つける。

  • 「クラックスケール」を使用してひび割れ幅を確認し、幅や深さによる状況を判断する。

 また、ひび割れが外壁塗装の劣化によるものか、建物の構造上の問題によるものかを見分けることも大切です。定期点検を怠らず、小さな異変でも見逃さずに対処することが、長期的な建物保護につながります。

外壁のひび割れの原因と発生メカニズム

素材ごとの特性とひび割れの原因

 外壁のひび割れは、使用されている素材の特性やその経年変化に大きく影響されます。たとえば、モルタル外壁では乾燥収縮が原因で、細かな「乾燥クラック」が発生しやすい傾向にあります。一方、タイル外壁ではタイルと下地の接着不良により「縁切れクラック」が生じることがあります。また、サイディングボードの場合は気温や湿度の変化による膨張・収縮が繰り返されることで、ジョイント部分にひび割れができることが一般的です。

 これらのひび割れは、適切な外壁塗装や下地処理を行っておくことで予防可能です。ただし、素材ごとのメンテナンス頻度や使用する塗料の種類を理解し、それに応じた対策を取ることが重要です。

施工不良や経年劣化による影響

 外壁のひび割れの原因には、施工不良や経年劣化も挙げられます。たとえば、防水シートや下地処理が適切に行われていない場合、耐久性が大幅に低下し、外壁に早期の劣化やクラックが発生するリスクが高まります。また、塗装が不十分だと外壁の保護が不十分になり、特に雨や紫外線の影響でひび割れが進行しやすくなるのです。

 さらに、建築後の年数が経過すると、どのような建物でも外壁素材が徐々に劣化するため、経年によるひび割れが避けられません。このような劣化を防ぐためには、定期的な点検や適切な外壁塗装のタイミングを見極めることが重要です。

環境要因がもたらす外壁のダメージ

 外壁は、住宅を覆う部材として常に外部環境の影響を受けています。特に、地震や強風、大雨などの自然災害は外壁に直接的なダメージを与え、深刻なクラックを生じる原因となります。また、地域特有の気候条件も影響を与えます。たとえば、寒冷地では凍結融解によるひび割れ、海沿いでは塩害による劣化が一般的です。

 このような環境要因に対しては、防水塗料を使った防水加工や、ひび割れが広がる前のクラック補修が欠かせません。特に、ひび割れの早期発見と適切な補修を繰り返すことで、外壁へのダメージを最小限に抑え、建物の寿命を延ばすことが可能です。

外壁ひび割れの補修方法とおすすめの対策

ひび割れの幅・深さによる補修方法の違い

  外壁のひび割れは、その幅や深さによって適切な補修方法が異なります。例えば、0.2mm以下のヘアークラックであれば、美観を保つために外壁塗装や軽いクラック補修を行うことで問題を解決できます。0.3mm以上の構造クラックになると建物自体に影響を及ぼす可能性があるため、より専門的な対応が必要です。特に1.0mm以上の深いひび割れは建物内部に雨水が侵入してしまうリスクが高いので、早急な下地処理と補修が欠かせません。

  具体的な補修方法として、ヘアークラックの場合は塗装用のパテやシーリング材で簡単に修復できますが、構造クラックでは樹脂注入やカットシーリング充填工法といった、専門業者による高度な補修が適しています。クラックの幅・深さの確認はクラックスケールを用いて正確に測定するのが効率的です。

専門業者に頼むべきケースとDIYの可否

  外壁のひび割れ補修はケースによってDIYが可能な場合と専門業者に依頼すべき場合があります。幅が0.3mm以下の細かいクラックであれば、ホームセンターなどで販売されている補修材やスプレーセメントを使って自分で対応が可能です。ただし、構造的な問題を含む0.3mm以上、深さが5mmを超えるようなクラックが発生した場合、多くのリスクを伴うため、専門業者に依頼することが重要です。

  DIYで補修する際の注意点は、まずクラックの清掃と下地処理をしっかり行うことです。汚れやほこりが残っていると補修材の密着力が低下し、補修効果が得られない場合があります。一方、専門業者に依頼することで、カットシーリングや樹脂注入など業者独自の技術を用いた安全性の高い補修が可能です。また、防水工事の知識を持つ業者にお願いすることで、雨漏りのリスクをより確実に抑えることができます。

補修に適した材料と技術の選び方

  クラック補修に使用する材料や技術は、ひび割れの種類や程度によって慎重に選ぶ必要があります。ヘアークラック程度であれば、シーリング材やクラックスプレーなど手軽に使える材料が適していますが、構造クラックの場合は高性能のエポキシ樹脂やウレタン樹脂を注入する方法が必要になります。

  さらに、補修を行う際には下地処理が非常に重要です。補修箇所の周辺を十分に清掃し、劣化している部分を取り除くことで、補修材料の効果を最大限に引き出すことができます。また、補修後に外壁塗装を施すと、美観を保つと同時に補修部分をより長期的に保護することが可能です。適切な材料と技術を選ぶためには、ひび割れの状態を正確に把握し、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることが大切です。

補修後の予防とメンテナンスの重要性

定期的な点検のポイント

 外壁のひび割れや補修した箇所を長持ちさせるためには、定期的な点検が欠かせません。特に、外壁塗装の耐久性やクラック補修の状態を確認し、早めの対処を行うことが重要です。一般的には、年に1回程度の頻度で外壁全体を目視でチェックしましょう。ポイントとしては、雨漏りの原因になる可能性のある開口部周辺や、以前補修を行った箇所を入念に確認することです。また、クラックスケールを用いてひびの幅や深さを測定することで、問題の進行状況を正確に把握できます。

防水加工や塗装による長期的保護

 外壁のクラックを補修した後は、防水加工や塗装を施して長期的に建物を保護することが重要です。特に、下地処理が不十分だと、防水性の低下や塗膜の剥がれが進行しやすくなりますので、適切な処理が求められます。仕上げとして耐候性の高い塗料を使用することで、紫外線や雨風の影響を最小限に抑えることができます。また、防水加工によって外壁から水分が浸入するリスクを大幅に軽減でき、建物の長寿命化に繋がります。これらの処置を定期的に見直すことで、外壁の劣化を防ぐ効果が高まります。

費用を抑えるための補助金や保険活用術

 クラック補修や外壁塗装には一定の費用がかかるため、補助金や保険を活用してコストを抑える方法も検討しましょう。自治体によっては、住宅の修繕や省エネ改修などを対象とした補助金制度が利用可能です。また、自然災害が原因で外壁の損傷が起きた場合は、火災保険が適用される可能性があります。まずは、修繕の原因や工事内容が補助金や保険の対象になるかどうか確認してみてください。専門業者に相談することで、申請のサポートや適用可能な制度の案内を受けることができます。

 

建物は1件1件建材や立地条件などの違いがありますので建物をしっかり把握しメンテナンスする必要があります。

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